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不採用理由は答えるべきか?(その1)

  • 代表
  • 2022年12月15日
  • 読了時間: 3分

更新日:2022年12月23日

採用の業務を行っていると、選考に参加いただいたものの不採用となった場合、稀に「不採用理由を聞かせてください」という連絡を候補者の方から頂くことがあります。こんな時にどう対応するのが良いでしょうか?


結論から言うと、現在はあまりちゃんと答えず、「ポジションと合わなかった」「当社の採用基準とは合わなかった」くらいに、ややはぐらかして答えるようにしています。


駆け出し人事のころは、せっかく選考を受けて頂いたので、本人を傷つけないようにしつつ、きちんと不採用理由も伝えようと、丁寧にお答えしていました。これで納得してもらえる・・・・と思って伝えた理由に対して、現実は「もっと詳しく」「それは違うんじゃないか」「間違っている!」などと反論が返ってくることが多くありました。そして、それに対応するために、メールを何往復もしたり、長電話となって精神的に疲弊したり、話にならないから上を出せ!と問い詰められたり。心の中で「不採用になった理由はそういうとこだぞ!」と思いながら、決してそうは言えないので、対応に苦慮していました。


では、不採用理由を聞いてくる人は「なぜ」聞こうと思うのかを考えてみます。実際、私も昔、学生時代にとある企業を受けて不採用になった経験があります。その時の自分はどうしても行きたかった企業だったので、事前準備にも多くの時間をかけ、選考にも全力で取り組みました。しかし、帰ってきたのは「今回は採用基準に達しなかったと判断したため、お見送りとさせてください」という文章でした。正直大きなショックでした。不採用の文章を見て、自分の心の中には「採用基準ってなんだよ、具体的にどこが足りなかったんだよ、どうすれば良かったんだよ」と納得がいかない思いが渦巻いていました。しかし、受けいれるしかありません。時間に傷を癒してもらいながら、違う企業の選考に取り組んでいきました。


と、自分の過去を振り返ってみても、不採用になったときに「なぜ!?」「どうしたら良かったんだろう」と思うのは普通の心理だと思います。ただし、選ぶ選ばれるのに、説明をする義務などなく、受け入れるしかないのです。


しかし、この結論を受け入れられず「納得がいかないことを抑えられない」人がこのように不採用理由を聞いてくるケースが多いです。このように考えると、「納得がいかないことを抑えられない」人なので、どのような理由を説明しても、自分が不採用になったこと自体が納得いっていないので、相手の要望を飲むまで話が終わらず、堂々巡りとなりがちです。


以上のことから、現在は不採用理由は敢えて「ポジションと合わなかった」「当社とは合わなかった」などの「ふわっ」した答えをしています。食い下がられても、「大変恐れ入りますが、これ以上のお答えはご遠慮させて頂いております」として、議論にならないようにしています。


 
 
 

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