地方企業の応募前面談について
- 代表
- 2023年2月9日
- 読了時間: 3分
東京のベンチャー企業などの採用では、応募前面談、いわゆるカジュアル面談が広く行われるようになっています。地方企業でも少しずつでは行われるようになっており、私たちのお客様でも行われているお客様もおります。ただ、現実にはまだまだ少数です。
では、実際に応募前のカジュアル面談はやったほうが良いのでしょうか。
結論から言うと、エース社員を出して工数をかけられるのであれば、やった方が良いですが、そうでないならば無理にやらなくても良いです。
カジュアル面談が上手くいくためのポイントは2つあります。それぞれ説明します。
1.カジュアル面談に出てくるのが魅力的なエース社員であること
そもそも、志望度が高い方は面談ではなく、応募からの選考となるわけで、カジュアル面談を希望される方は、そこまで志望動機が形成されていないことが多いです。そのため、カジュアル面談を行う目的として、志望動機を形成し、正式な応募に繋げていく必要があります。そのため、しっかり候補者を惹きつけることができる社員、つまりエース級の社員を割く必要があります。逆にカジュアル面談が機能しないケースとして、エース級の社員は避けず、総務部長などが担当される場合、どうしてもカジュアルな面談にならず実質面接のような中身になってしまい、正式応募に繋がらないケースが挙げられます。
2.工数を避けるか
ただでさえ、中小企業では忙しいエース級の社員に、カジュアル面談を担当してもらったとしても、当社のお客様を見ていると、現実の採用につながる割合は5~10%です。つまり、10人~20人面談をして、1人採用になるかどうかです。これが、エース級ではない場合割合はもっと下がります。最初エース級社員にカジュアル面談を担当してもらったとしても、なかなか採用に繋がらず、忙しい中で現場から人員を割くことに不満が高まり、だんだんカジュアル面談を担当しなくなり、かといって、他の方が担当してもなかなか応募に繋がらず、結果としてカジュアル面談自体をやらなくなってしまいます。
以上の対策として、エース社員をある程度採用に工数を避けるような社内体制が出来るのであれば、カジュアル面談はやったほうが良いと思います。
また、当社でも一部のお客様からカジュアル面談を代行させて頂いておりますが、その企業を良く知り惹きつけることが出来る社員が担当するため、どうしても費用が高くなり、その割に採用につながる割合は高くなるため、費用対効果は高くありません。
ただ、それでもいいから、採用の可能性を追いたい、という意欲高いお客様からには面談代行もさせて頂いております。ちなみに、東京のベンチャー企業の人事と話をすると、5~10%でも機能しているだけスゴイ、と褒められたことがあります。
それだけカジュアル面談を結果に繋げていくのは高めのハードルがあり、取り組みにはエネルギーが必要です。
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